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地球外領土の成り立ちについて

惑星開拓は分子アセンブラ任せだったテラフォーミングよりもマンパワーがものを言う居住区開発にこそ膨大なコストを要した。

2220年代における人類の版図はついに太陽系外にまで及んでいるが、そこへ至るまでの道程は決して輝かしいことばかりではなかった。

月面連合

月面連合とはMoon commerce union(MCU)の日本語訳であるが、原語の意味とは若干の齟齬がある。

MCUは月とそれに関連する地域が糾合して生まれた連合勢力であり、月面のみに限定されるわけではないのである。特に地球と月のラグランジュ点の三角形解、すなわちL4とL5に設けられたマスキャッチャー基地と、共鳴軌道に乗せられた各ターミナルは、月面居住区と同等の勢力を有しており、それらの影響力を抜きにMCUを語る事は出来ない。

アドバンスドと地球外惑星

宇宙社会でもあまり知られていないことだが、火星や金星などの地球外可住惑星のテラフォーミングは、国家や企業による大規模事業によって成されたものではなく第三次大戦中にアドバンスドを保有する部隊が違法に行ったものである。

当時は月面基地すらまともに稼動していなかった時代であるが、黒体機関や量子転換装置、そしてナノマシン生産装置を搭載するアドバンスドは、システムに若干の修正を加えるだけで惑星改造機械として運用させる事ができた。アドバンスドは様々な制約により地球上で運用する事が困難であったため、未開の天体に根拠地を設ける事が黙認されていたのである。当然、終戦を迎えた後は火星や金星に駐留していたアドバンスド部隊も地球へ撤収してしまったのだが、居住設備とテラフォーミング環境はそのまま現地へ残された。それを利用して、後年の惑星移住計画は立案されたのである。

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